あけましておめでとうございます。少し遅い? 今さら? そんなことはありません。旧正月なら今月あったばかりです。ベトナムでは旧正月をお祝いします。「テト」というこの行事、先日関市で開催されました。ベトナムのお正月、どんなことをするのでしょう。参加させていただくと極めてアジア的でにぎやかで楽しくて、今は会えない家族への愛に触れるイベントでした。

 

■アフターコロナで気合い十分

 会場となったのは同市倉知の倉知ふれあいセンター。大型ショッピングセンターのすぐ西側です。ベトナム人のほか中国人、ネパール人、日本人ら約100人が集まりました。8割が外国人で、そのうちの9割がベトナム人のようです。特定技能外国人らを支援する「NPO法人ぎふ外国人サポートセンター」(岐阜市)が開きました。

ダンスを踊るベトナム人女性ら=いずれも関市倉知の倉知ふれあいセンター

 会場に入ると正面には真っ赤な垂れ幕。日本語で「お正月」と書かれ、ベトナム、中国、日本の国旗が入っています。新型コロナでイベントが制限されていたため、今年は特に気合いが入っているとのこと。始まるとすぐに白いドレスを着たベトナム人の女性がダンスを始めました。爆音でかかるおそらくベトナムのヒットソング。会場のボルテージが上がります。

■全国で50万人を超えるベトナム人

 今回、なぜベトナムに注目するのかというと、日本に住むベトナム人が急増しているからです。厚生労働省の発表によると、日本国内の外国人労働者は200万人を超え過去最多を更新。そのうち、ベトナム人が51万人を超えており、国籍別で最も多くなっています。

 岐阜県内でも増えています。居住者は約1万2千人(2022年12月現在)と、2015年と比べて約4倍です。...