J3藤枝に加入しトレーニングに励む久保藤次郎(藤枝MYFC提供)

 帝京大可児高出身の久保藤次郎が中京大を経て、今季からJ3藤枝に加入し、Jリーガーとなった。22歳のMFは「ボールを持てば何かが起こると思ってもらえるような選手を目指しつつ、一年でも長くサッカー選手を続けたい」と目を輝かせる。

 身長167センチ、体重64キロ。持ち味を「誰よりも走ることと背後への抜け出し、ドリブルからのクロスやシュート」と語る。果敢に仕掛けて攻撃を活性化させるプレーが特長だ。

 愛知県岡崎市出身。高校時代はエースとして3年時に全国高校選手権に出場して、同校初の16強進出に貢献した。「サッカー漬けだった」と振り返り、当時を知る川村真太朗部長の印象に残るのはストイックに取り組む姿だ。

 「練習試合で自分たちの出番が終わると、他の試合中にベンチの横で筋トレをしていた」。ピッチ外でも、チームメートが一夜漬けでテスト勉強する中、計画的に取り組んだ。本人は「勉強を頑張っていたというより(睡眠時間が減って)サッカーに影響が出ないようにしていた」と懐かしむ。

 中京大で念願だったプロへの扉を開いた。高校時代は攻撃だけの選手だったというが、守備意識やチームのために献身的にプレーすることを身につけた。「1年生から試合に出ていたので(出られない)上級生に対する責任感があった。4年生の時には後輩に背中で見せないといけなかった」。立場が成長を加速させ、「走る」という強みができた。3年時には、東海学生リーグ1部で得点王に輝いた。

 昨季は特別指定選手として藤枝に加わった。6月の宮崎戦でデビューし、6試合に出場して2ゴールをマークしたが、悔しい思いも。10月の沼津との「静岡ダービー」で左ハムストリング(太もも裏)肉離れを負って、その後を棒に振ってしまった。

 今季の始動から復帰。「去年も半年やっていた。2年目の気持ちで、開幕から試合に出て2桁ゴールを取らないといけない」と目標を掲げる。8月には長良川競技場でFC岐阜戦がある。凱旋(がいせん)試合に向けて「岐阜県の方々にもプレーを見てもらえるように試合に出たい」と力を込めた。