岐阜県と岐阜市は29日、県内40市町村などで新たに計815人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の感染者数は累計2万7785人となった。1日当たりの新規感染者数は過去3番目で、800人を超えるのは2日連続。病床使用率は前日比2・9ポイント増の65・2%で医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が続いており、県は感染者の入院基準を75歳以上に引き上げた。重症者はゼロのまま。

 これまで通り症状に応じて、重症化のリスクの高い患者らは入院する。県は年明けには60代以降の感染者を基本的には入院としていたが、その後の感染急拡大により段階的に引き上げてきた。60代以上の感染者も2割近くまで増加していることもあり、28日の医療機関や医師会などによる調整本部で、29日の入院から75歳以上への引き上げが決まった。

 宿泊療養施設はこれまで若年層が中心だったが、入所者の年齢が急速に上昇する。県健康福祉部の堀裕行部長は「一度入院した場合でも容体が安定している感染者は、宿泊療養施設に移ることもある」と述べた。

 県独自の基準指標では、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は246・67人で9日連続で過去最多を更新。陽性率が21・7%(28日時点)で、病床使用率とともに3指標は最も警戒が必要なレベル4相当となっている。自宅療養者は前日比375人増の1672人となった。

 クラスター(感染者集団)は新たに学校や保育施設で計5件を確認した。このうち、羽島郡笠松町の岐阜工業高校では14人の感染が判明。関市の小学校は12人、岐阜市の小学校は5人の感染が分かった。保育施設では、揖斐郡池田町のこども園は15人、岐阜市の保育園は6人の陽性が判明した。

 拡大したクラスターは14件。高山市の小学校は4人増えて71人。海津市のこども園は2人の感染が分かり、37人となった。