岐阜県飛騨市神岡町の素粒子観測装置スーパーカミオカンデや、重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の近くで、跡津川の右岸側にあります。「神岡町土(ど)」という1文字かつ1音の珍しい字(あざ)の地域です。

 このような伝説があるそうです。住民が犬を連れて当地の険しい道を進もうとしたところ、犬が断崖絶壁を怖がって通ることができず、その場で住民の帰りを待っていた-というものです。かわいらしい忠犬の姿が目に浮かびます。

 また、「ふり(帰り)」は傾斜地や崩壊地形を指すこともあるとのこと。地形や伝説を反映した「犬でも足がすくむような険阻な地」といった由来でしょうか。地図には送り仮名のない「犬帰」と書かれることが多いようです。

 先駆的な研究施設と、ちょっと心温まる伝説が残る地。そのコントラストが絶妙だと思います。

(ふるさと神岡を語る会『神岡の地名(三)』を参照)

【答え】いぬふり