VOL.44
健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。
今年の夏も厳しい暑さが続いています。水分補給やエアコンの適切な使用などの対策はもちろん大切ですが、やはり肝心なのは、日ごろから適切な食事や睡眠、運動を心掛け、健康な体を保っておくことです。
県では、県民や従業員の健康づくりに積極的に取り組む団体・企業などを表彰しています。今回は昨年の受賞団体から、主に「食」に関する取り組みをご紹介。夏を健康に過ごすため、野菜摂取や減塩の大切さについて考えてみましょう。
「令和6年度 清流の国ぎふ健康づくり優良活動表彰」団体・企業 募集中!
県では、健康寿命の延伸を目的とした健康づくりを広めるため、地域住民への健康づくり活動を積極的に行う自治体や団体、健康経営に積極的に取り組む企業を表彰しています。
現在、本年度の表彰にあたって、健康づくりに取り組む自治体や団体、企業を募集中です。表彰団体は健康づくり活動の見本として、県内に広くPRされます。健康づくりに取り組む団体・企業の皆さんは、ぜひ応募にチャレンジしてみてください。
【概要】
応募期間
8月26日(月)まで
表彰部門
①自治体部門
②団体部門
③企業部門
④健康経営優良企業(大規模)部門
⑤健康経営優良企業(中小規模)部門
応募方法
必要書類を応募先まで持参か郵送、電子メールのいずれかにて提出
応募先
岐阜県 健康福祉部 保健医療課 健康増進係
〒500-8570 岐阜市薮田南2-1-1
E-mail/c11223@pref.gifu.lg.jp
問い合わせ
TEL/058-272-1111
詳細は県ホームページをご覧ください。
\昨年の表彰団体をご紹介!/
団体部門
岐阜県食生活改善推進員協議会 (岐阜市)
団体スローガン
「私達の健康は私達の手で ~のばそう健康寿命 つなごう郷土の食~」
会員たちが地域の健康課題に即した『食の知識』を伝え、住民の健やかな食生活を支える役割を担うボランティア団体。地域では「食改さん」の愛称で親しまれています。
親子向けの料理教室といった健康イベントでは、県が提唱する「たっぷり野菜 しっかり減塩」を重視。「野菜は火を通してかさを減らすと多く摂れる」「子どものころから薄味に慣れると減塩の習慣が身に付く」など、家庭で実践できる知識を伝えています。
最近では「カット野菜を上手に使って時短を」「コンビニの惣菜にもひと手間加えて」「栄養成分表示をよく見て選ぼう」など、時代に即した声がけも意識。また、野菜摂取が少ない若者世代に向け、簡単に野菜が摂取できるレシピの動画を作成し、SNSで配信しています。
健康経営優良企業(中小規模)部門
馬瀬建設株式会社(下呂市)
1970年に設立し、建設業を営む同社。従業員は56人で、20代から60代まで、各世代に均等に従業員がいることが特徴です。
注力するのは減塩の取り組み。年に2回ある会社の行事の日に、市内の店と連携した「減塩弁当」を社員に配布。また下呂市から講師を招いて減塩をテーマに講話を開催しています。さらに健康診断の付加健診として「尿中塩分測定」を実施しており、年々従業員の平均値が改善。定期的に減塩の大切さを伝える機会を設けることで、従業員の意識改善につなげています。
このほか、健康診断の再検査時には特別休暇を付与、費用は全額会社負担で実施。また年1回の体力測定や社内レクリエーションなど、積極的に運動機会を創出しています。
8月は「野菜ファースト強化月間」!
ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む野菜。健康な体をつくるため、1日の野菜摂取目標量は350gとされています。しかし2022年度の県民栄養調査の結果をみると、20歳以上の岐阜県民の1日の野菜摂取量は男性278g、女性251gでした。つまり目標にあと約70g(小鉢1皿分)足りていないことになります。また、目標に達していない人の割合は、県民全体の約7割にも上りました。
そこで県では、県民に野菜を食べることの大切さを呼び掛けるため、「ぎふ野菜ファーストプロジェクト」を展開しています。また「野菜の日」である8月31日に合わせて、8月を「野菜ファースト強化月間」として、重点的に普及啓発活動を行っています。
毎日の食事に「+(プラス)1皿」の野菜を食べて、暑さに負けない健康な体をつくりましょう。
野菜ファーストとは
①いつもの食事に+(プラス)野菜1皿
②食事の1番最初に野菜を食べましょう
③野菜摂取量全国1位を目指しましょう
県民の7割が、野菜不足です!
野菜摂取量を増やすことで、糖尿病や循環器疾患等の予防に繋がります。
野菜100gの目安はこれくらい!
1日の野菜摂取目標量(350g)
食塩のとり過ぎにも注意!
2022年度の県民栄養調査では、県民の約7割の人が、食塩摂取目標量を超えていることがわかりました。野菜摂取量が多いほど食塩摂取量が多くなる傾向があります。野菜摂取とあわせて減塩にも気をつけましょう。
注意!
県民の約7割が食塩のとり過ぎです。食塩を多く含む調味料に気を付けましょう。
1日あたりの食塩の摂取目標量(年齢別)
食塩をとり過ぎると・・・
血圧が上がって脳卒中や心臓病、腎不全などを引き起こすリスクや、胃がんのリスクが高まります。