VOL.45
健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。
猛暑が続いた夏。体を動かす機会が減ってしまった方も多いのではないでしょうか。これからは徐々に気温も下がり、「スポーツの秋」がやって来ます。健康のため、充実した日々を過ごすために、運動の習慣化にチャレンジしてみませんか。
おすすめは、手軽に有酸素運動ができるウォーキング。今回は目標歩数や理想的な姿勢、最適なコースなどをご紹介します。10月の1カ月間、ウォーキングを頑張る方に向けて、抽選で景品が当たるキャンペーンも開催。家族や友人、職場の同僚と、ぜひ声を掛け合って、楽しく参加してくださいね。
\ スポーツの秋、ウォーキングからはじめよう!/
「運動」していますか?
性・年代別 県民の運動をしている者の割合
2022年に実施した県民健康意識調査によると、男性の約4割、女性の約5割が運動を「以前はしていたが現在はしていない」もしくは「していない」と回答。特に30歳代女性の約7割がなかなか運動ができていないことが分かりました。
身体活動・運動の量が多い人は、少ない人と比較して循環器病、2型糖尿病、がん、ロコモティブシンドローム、うつ病、認知症などの発症・罹患リスクが低いことが報告されています※1。
忙しくて運動できない…そんな人は、まずはウォーキングから始めてみてはどうでしょう。「今から運動するぞ」と意気込むのではなく、普段の生活の中でさりげなくエネルギーを消費する活動を取り入れてみましょう。
※1 厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準2013
ウォーキングで生活習慣病予防!
ウォーキングは手軽な有酸素運動です。有酸素運動は継続時間が長くなるほど脂肪をエネルギーとして利用する比率が高まるので、体脂肪の減少による肥満解消や血中の中性脂肪の減少、血圧や血糖値の改善に効果があります。さらに運動することによる心肺機能の改善や骨粗しょう症の予防などの効果も見込まれます※2。
厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では20歳から64歳までの年齢の人に対し、1日「8,000歩以上」のウォーキングを推奨しています。しかし、2020年度の県民栄養調査によれば、県民(20~64歳)の平均歩数は、男性7,042歩、女性6,025歩で8,000歩には及んでいません。
今より毎日10分ずつ長く歩くようにすると、疾病発症及び死亡リスクが3%低くなることが、研究により示されています※3。短い時間の積み重ねでも健康増進効果は期待できます。普段より少し遠い駐車場に停めてみる、休憩時間に散歩に出かけるなど、個人のライフスタイルに合わせて取り組むことが大切です。
※2 厚生労働省e-ヘルスネット
※3 厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
分担研究報告書「プラス・テンのエビデンス補強のための文献レビュー」
県内のウォーキングコース紹介
これから暑さも弱まり運動に最適な季節がやってきます。県では楽しみながら健康づくりができる県内各地のウォーキングコースをホームページで紹介しています。
下呂市にある南飛騨健康増進センターには、12の散策道が整備されています。紅葉のなか、せせらぎや木立を吹き抜ける風、土や木々の匂いを感じながら、心と体をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
オクトーバー・ラン アンド ウォーク
県問合先
岐阜県健康福祉部保健医療課
TEL 058-272-1111(内線3316)
岐阜県清流の国推進部地域スポーツ課
TEL 058-272-1111(内線2617)