海なし県岐阜県。そんな岐阜県関市の山間部でエビの養殖に挑戦している男性がいます。人工海水で薬品は使わず、安全性が売りです。「エビは日本人が一番食べる。エビを地産地消し、いつかは関市の名産にしたい」と意気込んでいます。
関市西神野。山裾に住宅が点在する田園地帯の倉庫内に、その養殖場があります。中には直径5メートルほど、深さ1メートルの円形水槽が七つ。多いときで10万尾のバナメイエビを育てています。

「バナメイエビの養殖は本来は海でするもの。日本には東南アジアからの輸入が多いですね」。そう話すのは福地兼光さん(36)です。福地さんは関市出身。岐阜工業高校ラグビー部でプレーし、卒業後は柔道整復師の道に。今年8月に美濃市で接骨院を開きました。...