やりがい聞いてみました

子育てと仕事を両立 若園さん
(デイサービスセンターくつろぎ・大垣市)

3歳の子どもを育てながら介護の仕事に励む若園さん。「とにかく楽しい」と充実した表情を見せる=大垣市馬場町、デイサービスセンターくつろぎ

-介護職員になったきっかけは。

 20代の頃は販売の仕事をしていました。介護職員になる前はチェーンの靴屋で働いていたのですが、県外への転勤がネックで退職しました。

 再就職先を探しにハローワークに行ったところ、介護の仕事を勧められました。介護のことは何も知らなかったので、職業訓練でヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を取り、特別養護老人ホームなどの入った複合施設へも研修に行きました。

 実は研修に行った施設はどこか寂しく暗い雰囲気で、私に介護の仕事は合わないのではと不安になりました。ただ、通所施設を希望していましたので入所施設とは違うでしょうし、まずは数年間働いてみてそれでも無理ならまた考えようと思い、現在の瑞穂くつろぎデイサービスに就職しました。瑞穂はとても明るくて利用者との関わりが楽しく、介護職員になって気付けば10年以上がたちました。2年ほどは育休も取得しました。

-仕事のやりがいや大変なことは。

 仕事に来るのがとにかく楽しいです。人と話すのがもともと好きですので、利用者や同僚といろいろな話ができるこの仕事がとても合っていると思います。体を動かすことも好きですので、入浴介助をしてレクリエーションの体操をしてという日々に充実感があります。デスクワークがメインの仕事よりも断然向いているでしょうね。

 大変なことは自分の身体のメンテナンスです。背の高い利用者の入浴介助などは腰に負担がかかります。複数で介助するようにしたり、介助技術を学んだりして腰痛予防につなげています。

-育児との両立は。

 息子は今3歳です。育休復帰に合わせて瑞穂くつろぎデイサービスから大垣市のくつろぎに異動しました。現在は午前9時から午後4時までの勤務で、土日祝日は休みにしてもらっています。

 復帰してしばらくは、週に1回は保育園から呼び出しが来ていました。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、子育て経験のある職員も若い職員も皆さん、「こっちは気にしなくて良いから早く行ってあげて」と言ってくださいました。仕事は自分にとって、大切な時間です。同僚、家族の理解で続けることができていてうれしく思います。子どもがもう少し大きくなったら、またフルタイムで働きたいです。

-職場の自慢できる点は。

 大垣の施設も瑞穂の施設もとにかく明るく温かい雰囲気が自慢です。利用者は皆さんほがらかで、申し訳ないことに多少お待たせしてしまうことがあっても「いいよ、いいよ」と受け入れてくださいます。甘えてはいけませんがありがたく感じています。販売の仕事をしていたときは「レジ遅いぞ」などときつくおっしゃる年配のお客さんが結構いましたので、そういった面からも利用者の皆さんの優しさに日々感謝しています。

 また、全ての職員に優しい職場だと感じています。私は子育ての関係で急な欠勤や早退をすることがありますが、それ以外でも体調の優れない職員がいたら子育て中の職員への対応と同様に、周りでフォローし合う雰囲気があります。体を動かす仕事ですので、何歳ぐらいまで現場で働けるかは自分次第ですし、その後に向けてケアマネジャーなどの業務にも興味はありますが、できる限り現場の仕事を続けていきたいですね。