JR全線の普通列車が乗り放題となる「青春18きっぷ」。今冬シーズンからルールが大幅に変わりました。今冬の利用期間は1月10日で終了。利用状況を探ろうとSNSを使ってアンケートを行ったところ、利用を避けた傾向が現れました。実際に使ってみると、便利になった点、使いにくくなった点が実感できました。
■「使わなくなった」6割
SNSを使ったアンケート。X(旧Twitter)の機能を使いました。岐阜新聞みのひだ乗り物探訪(https://x.com/gifu_norimono)のアカウントで、回答期間は1月7日午前11時から13日午後7時まで。回答総数は255票でした。あくまでもアンケート。サンプルの偏りなどを考慮した統計ではないことにご留意を。

青春18きっぷは今冬から、利用できるのが連続した3日または5日となりました。以前より使い方の自由度が狭まった一方、駅で自動改札機を使うことができるようになりました。
アンケートでは「以前は使っていたが、今冬は使わなかった」との回答が6割近くを占めました。一方、「以前から使っていて、今冬も使った」という回答は1割強にとどまりました。
アンケートとは別に、知り合いにも話を聞いてみると、大半が「今回は買っていない」。中には「もはや別のきっぷ」という声もありました。
■自動改札対応は便利、でも日程が・・・
アンケートとともに意見や感想を寄せてもらいました。「自動改札機を使えるようになったのは便利」という一方「3日または5日連続での日程確保は難しい」という声が大半でした。
使った人の声で一致していたのは、自動改札機を使えたのは「快適」「便利」という点。使わなかった人からも「自動改札機対応は必須の改善点だった」という声が寄せられました。
大きな駅では有人改札の順番待ちが常態化していましたが、これを待つ必要がなくなりました。また、近年は自動改札があっても、駅係員が常駐していない駅(岐阜県内の岐阜駅近隣では西岐阜駅や穂積駅)が増えました。こういった駅を利用する際も、戸惑うことがないのでは。

寄せられた意見から使った例を抜き出すと、東京近郊で2日使い、3日目に東京から岐阜への帰省に使った人、2泊3日で関西旅行に出かけた人などがいました。
一方「日程の調整ができなかったので、使わなかった」という声も。使った人からも「今回は日程が合ったが、日程の確保は難しく、今後は使わないシーズンが多くなりそう」という意見が寄せられました。
■無理やり使ってみた
私は、3日用を1枚使いました。使い勝手を検証しようと、半ば無理に日程を組みました。

初日は、東海道線に乗って岐阜から東京までの日帰り。夕方に東京である所用に間に合えばよかったので、余裕を持って移動できました。ただし、帰路は時間の都合で東海道新幹線利用です。
2日目は仕事終わりに岐阜と名古屋を往復。有効期限内で使わない日はあっても支障はないのですが、「もったいない」と用事もないのに出かけました。
3日目は岐阜から京都への往復に使いました。用事を組み合わせ、隙間を埋めて3日分を消化した形です。
使ってみた感想ですが、自動改札が使えるようになった点は、既に寄せられた意見のように、とても便利。一方で、3日なり5日なりの予定がうまく調整できないと、今回のような使い方でも難しい点は、自分も感じました。
この3日間で乗った区間の運賃は合計1万2950円。出かけなくても良かった2日目の分を抜いても計1万1580円。青春18きっぷの3日用は1万円。1日目帰路の新幹線のことを考えなければ、元はとれました
■非「青春18」2例
青春18きっぷを使わない移動も、年末年始に試しました。

年末に本を買いに東京へ行った際は、...