木版にQRコードを張り付ける児童=恵那市岩村町

 岐阜恵那市岩村町の岩邑小学校の児童が、郷土の先人について学んでいる。6年生は、江戸時代の儒学者佐藤一斎の名言が記された木板34枚に、一斎の言葉が読み取れるQRコードを張り付けた。

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 児童は一斎について6年間を通じて学ぶ。明治維新の立役者の一人である西郷隆盛や実業家渋沢栄一、後の政治家らに思想面で大きな影響を与えた一斎を、児童たちは「一斎先生」と親しみを込めて呼ぶ。

 同町の岩村城下町には、一斎の言葉を広めようと、一斎の金言集「言志四録(げんししろく)」の1133条を記した木板や石碑などがある。小学6年間で児童が自分たちで選んだ32の言志四録の言葉を覚える。2019年には、地域の観光活性化を目指し全校児童が木板にQRコードを張り付けた。QRコードは当時の6年生が、学校運営協議会の支援を受け「言志四録」を現代語訳し、ウェブで閲覧できるようにした。

 QRコードが付けられたのは傷んで新しく作り替えられた木板。児童が木板に書かれた言志四録の言葉の意味を調べ、グループごとに木板4、5枚を担当し、現代語訳用と一斎の人物像を示す2種類のQRコードを張り付けた。

 児童(12)は「QRコードで佐藤一斎の言葉を紹介することで、知らない人にも知ってもらいたい」、別の児童(12)は「観光客や岩村に来る人たちに、岩村の良さや佐藤一斎のことを知ってほしい」とそれぞれ話した。