電動工具の事故に注意を呼びかける国民生活センターの担当者=23日午後、東京都港区

 国民生活センターは23日、電動のこぎりなどの電動工具を使用中に起きた事故が2019年4月から今年1月にかけて186件確認され、手の指の切断や骨折といった重いけがが相次いでいると発表した。自宅で木材や金属を加工するDIYが広がり、電動工具が身近になったことが背景にあるとみている。作動中は刃に手を近づけないようにするなど注意を呼びかけた。

 センターは医療機関を通じて事故情報を収集。円形の刃が高速回転する丸のこで木材を切る際に左手の指を切断したり、包丁の研磨に使う工具に指が巻き込まれたりする事例があった。