【テニアン、グアム共同】広島と長崎に原爆を投下したB29爆撃機が出撃した米自治領・北マリアナ諸島のテニアン島で8月6日、広島原爆80年の節目に合わせ、大規模な式典が計画されていることが23日分かった。テニアン市のエドウィン・アルダン市長と米軍司令官が共同通信の取材に明らかにした。米国防総省の高官や、広島など日本の関係者を招くという。
アルダン氏によると、式典は2回に分けて実施。午前の式典はB29爆撃機が飛び立ったノースフィールド飛行場で、米高官や退役軍人の家族らを招き「原爆投下の意義を認める」目的で開催する。夕方には日本側参加者が主体の「平和式典」を居住地区の庭園で行う。
アルダン氏は「私たちは、あのような戦争が世界で二度と起きないよう平和を訴え続けている」と語った。一方、グアムにある米軍ミクロネシア統合任務部隊のハフマン司令官は23日「80年間の平和を守り、過去の過ちを繰り返さないことが焦点。本当に感動的な式典になるはずだ」と共同通信に語った。