東京都議会自民党の政治団体を巡る裏金事件を受けて設置された都議会の政治倫理条例検討委員会が23日開かれた。会派トップの幹事長だった鈴木章浩都議が参考人として出席し、会計担当職員が立件された2019年分より前の政治資金パーティーに関し「収入の不記載があったと思う。政治資金収支報告書を訂正するかどうか検討する」と述べた。

 都議会自民はこれまでも不記載を「慣例的に運用していた」と説明。鈴木氏は不記載の開始時期を「亡くなった人もおり、資料がなく調査するすべがない」とした。

 鈴木氏は19年のパーティー開催時の幹事長。チェックの不備を指摘されると「事務方の作った報告書をうのみにした」と答えた。