日本百貨店協会が25日発表した3月のインバウンド(訪日客)による免税売上高は前年同月比10・7%減の442億円となり、2022年3月以来3年ぶりに前年割れした。円高傾向や世界的な景気後退懸念で消費意欲が低迷し、高級ブランド品や宝飾品が買い控えられた。
インバウンドの購買客数は3月として過去最高だったが、1人当たりの購買単価が21・3%減と落ち込んだ。
免税売り上げ減が響き、全国の百貨店売上高(既存店ベース)は2・8%減の4953億円だった。マイナスは2カ月連続。天候が不安定で客足が遠のき、春物の衣料品の売れ行きが悪かったことも響いた。