【ニューヨーク共同】日本政府が設置し有識者が核軍縮の道筋を議論した「国際賢人会議」は28日(日本時間29日)、米ニューヨークの国連本部で核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会開催に合わせ、公開イベントを開いた。来年の再検討会議に向け、今年3月にまとめた提言を準備委議長のハロルド・アジュマン氏に手渡した。提言は核抑止からの将来的な脱却や対話の重要性を盛り込んでいる。
岩屋毅外相もイベントに出席した。賢人会議は核保有国と非保有国の委員が2年半の会合を重ね、意見の違いを乗り越えたと説明。「NPT体制を維持、強化するための道しるべになると確信している」と訴えた。