在日コリアンが多く住む京都府宇治市の「ウトロ地区」の歴史を伝えるウトロ平和祈念館は29日、開館3周年の記念行事を開き、朝鮮学校と地元の中高生がダンスや音楽で交流した。金秀煥副館長(49)は、国籍や民族を問わず同じ広場で楽しんだことに「ずっと望んできたことがかなった」と笑顔を見せた。
同館前のステージ上で、6校の中高生たちが順番に吹奏楽の演奏や書道などを披露。中高生と地区の在日コリアンら計約100人が参加した。ギターで弾き語りした府立高3年の男子生徒(17)は取材に「学校の人権講習でウトロの話を聞いて興味を持った。外国人とか関係なく、みんなで関わり合っていけたら」と話した。