【リオデジャネイロ共同】中国やロシアなど主要新興国で構成するBRICSの外相会合は29日、トランプ米政権を念頭に「無差別な相互関税など、不当で一方的な保護主義の台頭に深刻な懸念を表明する」とした議長声明を発表し閉幕した。
会合はブラジルのリオデジャネイロで28日に開幕。共同声明を出す方向で調整したが、地元メディアによると、南アフリカの国連安全保障理事会の常任理事国入りを支持するとの文言にエジプトとエチオピアが反対し、合意に至らなかった。
議長を務めたブラジルのビエイラ外相は記者会見で、保護主義への懸念には合意があったと説明。「7月に開く首脳会議での最終的な宣言に向けて準備を進める」と述べた。