JR東海は30日、2025年3月期連結決算の純利益が前期比19・3%増の4584億円と、過去最高だったと発表した。訪日客や日本人の好調な観光需要により、収益の柱である東海道新幹線の利用が増えた。売上高は7・1%増の1兆8318億円だった。
在来線も堅調で、運輸収入は過去最高の1兆4325億円を記録した。うち、新幹線は6・7%増の1兆3312億円で、新型コロナウイルス禍前の19年3月期との比較でも3・0%上回った。
名古屋市で記者会見した丹羽俊介社長は、多様化する需要に合わせた旅行商品の提供や訪日客の受け入れ態勢づくりをしてきたことが功を奏したと説明した。