江崎グリコは30日、マメ科の樹木「ネムノキ」の成分に、老化の一因である「老化細胞」を選択的に除去する効果があると発表した。ネムノキを老化細胞の除去素材として特許も取得した。大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで、老化細胞の研究をテーマにブースを出展している。
正常な細胞が加齢などで分裂する能力を失い、老化細胞として体内に蓄積することで運動や認知機能の低下につながる。江崎グリコは約6千の素材で除去効果を検証。ネムノキの花の成分が、正常な細胞と比較して老化細胞を9・8倍効率よく除去する能力を確認した。
今後は人を対象にした試験やメカニズムの解明を通じ、事業化につなげる方針。