小田急電鉄の中古車両をリニューアルした西武鉄道の「8000系」(西武鉄道提供)

 西武鉄道は、他社で使われた省エネ性能の高い車両を再利用する取り組みを進めている。新車を製造するよりも低コストで、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるなどSDGs(持続可能な開発目標)にかなうとアピール。まずは小田急電鉄から購入して改造した1編成を5月末、国分寺線に投入する。

 西武によると、第1弾は6両編成の「8000系」で、内装ではシートや照明を交換し、通信機能付きの防犯カメラを設置。車体を塗り直してデザインも刷新した。

 これを含め、小田急と東急電鉄から消費電力が少ないインバーター制御の車両計約100両を購入し、自社の古い車両と置き換える計画だ。国分寺線や多摩川線、多摩湖線などで順次運行する。