人事院は1日、2025年度の国家公務員採用試験で、一般職(大卒程度)の申込者が前年度比4・9%増の2万5437人となり、3年ぶりに増加したと発表した。人事院は、法律などの専門試験を課さず、企画立案力などを問う「教養区分」を今回から新設したことが要因としている。担当者は「公務を志望する人の裾野が広がる効果があった」と評価した。
女性の割合は44・6%で過去最高を更新した。海上保安官や労働基準監督官など、8種類ある専門職(大卒程度)の申込者は14・1%減の1万8626人だった。
総合職の25年度春試験申込者は、前年度比11・6%減の1万2028人と、過去最少を更新している。