【ニューヨーク共同】「投資の神様」と称される米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏(94)が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは3日、米中西部ネブラスカ州オマハで株主総会を開く。高齢のバフェット氏はグレッグ・アベル副会長(62)を後継者に指名しており、自身の去就を巡る発言が焦点だ。
バフェット氏は、2月に公表した年次書簡「株主への手紙」で「アベル氏が後任の最高経営責任者(CEO)として株主への手紙を書く日はそう遠くないだろう」と記した。アベル氏は2018年から副会長を務めており、バフェット氏の信任は厚い。
バフェット氏の投資会社は19年から、三菱商事など日本の大手商社5社の株式を買い進めている。これまで取得上限をそれぞれ発行済み株式の10%未満としていたが、緩和することで各社と合意。投資を拡大し、協力関係を深める方針だ。
会社側は新たに80歳定年制度を適用した取締役の人事案を提示する。議決権ベースで約3割の株式を保有するバフェット氏は例外扱いとなる。