【ワシントン共同】トランプ米大統領は1日、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任し、次期国連大使に指名すると発表した。第2次政権で閣僚級の解任は初めて。ルビオ国務長官が当面、同補佐官を兼務する。ウォルツ氏は民間通信アプリで軍事機密情報を協議し、誤って米誌編集長を招いたことも発覚。情報漏えいが問題視されていた。
ウォルツ氏は伝統的な外交タカ派で同盟国との協力を重視。日本政府はトランプ氏へのパイプ役としても重視してきた経緯があり、対米外交に影響が出る恐れもある。
トランプ氏は自身のソーシャルメディアで「新たな役割でも国益を最優先することを確信している」と強調した。ずさんな情報管理を批判するリベラル系メディアに屈したと見られないよう、同じ閣僚級の国連大使への起用を決め、更迭の印象を薄める狙いとみられる。
発表に先立ち、米主要メディアはトランプ氏がウォルツ氏と北朝鮮問題に精通するアレックス・ウォン大統領筆頭副補佐官を更迭する見通しと報じていた。