【モスクワ共同】ウクライナ国家安全保障・国防会議傘下の偽情報防止センターのコバレンコ所長は2日、無人機がロシア南部スタブロポリ地方にある宇宙偵察施設「ズベズダ」に到達したと通信アプリに投稿した。ウクライナ軍による攻撃だとみられる。ロシア側から施設損傷の情報は出ていない。

 スタブロポリ地方の知事は1日夜から2日未明にかけてウクライナ軍の無人機攻撃があったが負傷者はいないと発表した。詳細は明らかにしておらず、ズベズダかどうかには言及しなかった。

 コバレンコ氏によると、ズベズダはロシア軍参謀本部情報総局(GRU)組織の一部で、外国の人工衛星や軍事地帯の監視などを担っている。

 ロシア国防省は2日、1日夜から2日未明にかけてウクライナ軍の無人機121機を撃墜したと発表した。うち89機はロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島上空で迎撃したとしている。クリミア半島の主要都市セバストポリのラズボジャエフ市長は今年最大の無人機攻撃になったと述べた。