【ラスベガス共同】ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者井上尚弥(大橋)が2日、米ラスベガスで4日(日本時間5日)の防衛戦へ向けた記者会見に臨み「しっかりとボクシングを見せ、中盤にKOするのが理想。日本でやっている闘い方を米国のファンにも見せたい」と意気込みを語った。

 約2万人収容のTモバイル・アリーナで、世界ボクシング協会(WBA)同級1位のラモン・カルデナス(米国)の挑戦を受ける。試合当日はメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ」の前日で米国内はお祭りムードとなる。挑戦者はメキシコにルーツを持つだけに、井上尚は敵地のような雰囲気も想定しているという。それでも下馬評で優位とみられている王者は「減量も全く問題なく、すごく調子はいい。楽しみ」と自信たっぷりだった。

 29戦全勝(26KO)の戦績に本場のファンの期待も大きい。自身の強みを問われた井上尚は「防御や距離感、パンチを当てる感覚が突出していると思う」と胸を張った。