父・平光善久氏が収集した小島信夫氏の色紙や書籍、手紙について説明する原永子さん(左)=岐阜市宇佐、県図書館

 岐阜市出身の芥川賞作家・故小島信夫氏に関する資料約1800点が、県図書館に寄贈された。生前に親交のあった同市の詩人・故平光善久氏が収集した書籍や手紙、直筆原稿。同市宇佐の同館で、寄贈者である平光氏の長女原永子さん(65)=岐阜市=に知事感謝状が贈られた。

 平光氏は県内の戦後文壇に大きな足跡を残した詩人で、県内30以上の小中高校の校歌を作詞。小島氏との交流も深く、本人から自分の年譜や評伝を作成してほしいと頼まれていたという。1800点の資料は、同市の平光氏の自宅に大量に残されていた。

 感謝状贈呈式会場には、小島氏のサイン入りの小説「美濃」や、表紙に「アメリカ童話集」と書かれた直筆原稿、平光氏に宛てた手紙や色紙などが並べられた。原さんは、県図書館が頻繁に小島氏の企画展を行っていることや、隔年で開催される「小島信夫文学賞」の授賞式会場になっていることなどから、一括で寄贈することになったと経緯を説明。資料内容を紹介し「県図書館の財産となり、多くの人に小島信夫を身近に感じてもらえたら」と話した。

 北川博満館長は「手紙や原稿など、ここにしかない資料ばかり。企画展示などで活用していきたい」と感謝した。