ウーマンズパビリオンで対談する建築家の永山祐子さん(右)と大阪公立大の倉方俊輔教授=4日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博のウーマンズパビリオンで4日、設計した建築家永山祐子さんと大阪公立大の倉方俊輔教授(建築史)が、歴史的建築の継承をテーマに対談した。受け継がれる鍵となる要素について、建物や建築家が「愛される」ことだと強調。永山さんは「手を加えすぎず生かすことで、魅力が増した建築を継承できる」と話した。

 永山さんは前回ドバイ万博で使われた部材を今回のパビリオンに再利用している。これまで手がけた改修を含め「建築が持つ物語をどう展開し、つなげるか」に重点を置いていると説明した。

 倉方教授は、米国の建築家ボーリズ設計の「大丸心斎橋店」(大阪市)の改修について解説した。