【ミラノ共同】アジア開発銀行(ADB)は4日、価格高騰などによる食料危機の問題に対応するため、260億ドル(約3兆8千億円)の追加支援を実施すると発表した。2030年までの支援額は合計で約400億ドルとなる。神田真人総裁はイタリア・ミラノで開いた記者会見で「飢餓を減らし、食生活を改善させる」と述べた。
ADBの加盟国や民間企業に資金を拠出し、農業の生産性向上などに充てる。安価で栄養価の高い食料の供給を後押しする。ロシアによるウクライナ侵攻や、干ばつや洪水といった異常気象により、十分な量の食料確保に支障が出ていることを踏まえた。