【ロンドン共同】トランプ米大統領が獲得に意欲を示しているデンマーク自治領グリーンランドを2〜3日に訪問した上川陽子前外相が4日、滞在先のブリュッセルでオンライン取材に応じた。面会した自治政府のマッツフェルト外相から「私たちは常に経済的に開かれているが、売り物ではない」との発言があったとし「自立国家としての強い意志を感じた」と振り返った。
上川氏によると、トランプ氏が領有を主張して以降、日本の政治家が現地を訪問するのは初めて。マッツフェルト氏からは水産業や観光の分野で日本との経済連携を深めたいとの申し出があった。北極圏での気候変動の影響に関し、協力して調査研究することも確認したという。