【ローマ共同】ローマ・カトリック教会の頂点に立つ教皇を決める選挙は「コンクラーベ」と呼ばれる。ラテン語の「鍵をかけて」が語源で、世界各地から枢機卿がバチカンに集まり、外部との接触が遮断された状態で保秘を徹底して投票する。新教皇が決まるまで投票を繰り返し、決まれば煙突から白い煙を出して知らせる習わしがある。
枢機卿は教皇に次ぐ高位聖職者で、投票権を持つのは80歳未満。ローマ教皇庁によると、7日から始まる今回のコンクラーベには133人が参加する。投票会場は、ミケランジェロの大壁画「最後の審判」で知られるシスティーナ礼拝堂だ。
初日に礼拝堂で、一人一人が秘密の厳守を宣誓。その後「エクストラ・オムネス」(ラテン語で「部外者は退出せよ」)という言葉で扉が閉められ、鍵がかけられる。
枢機卿は教皇にふさわしいと思う人の名前を紙に書き、無記名で投票する。初日は午後に1回、2日目以降は午前2回、午後2回ずつ実施し、選出には投票総数の3分の2以上の得票が必要となる。