【ローマ共同】世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の頂点に立つ次期ローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が7日午後(日本時間8日未明)、バチカンのシスティーナ礼拝堂で始まった。ANSA通信によると、7日の投票では決まらず、選出は8日以降に持ち越される可能性が高い。複数回の投票を経て、数日中に新教皇が選ばれる見通し。
4月21日に死去したローマ教皇フランシスコは同性婚などカトリック教会のタブーに寛容な姿勢を示し、教会の改革を進めたが、伝統的な価値観を重視する保守派の反発を招いた。今回の選挙では、教皇の改革路線を踏襲する人物が選ばれるかどうかが焦点になる。
コンクラーベでは80歳未満の枢機卿による徹底した秘密投票が実施され、投票総数の3分の2以上の票を得る者が出たら、礼拝堂の煙突から白い煙を出し、決まらなければ黒煙を出して結果を知らせる。次期教皇は枢機卿の中から選ばれるのが慣例となっている。
教皇庁によると、7日の投票結果を知らせる煙は午後7時(日本時間8日午前2時)以降に上がるとみられる。