幼少期に性的虐待を受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、広島市の40代女性が父親に損害賠償を求めた訴訟で、敗訴が確定した女性側の代理人弁護士が8日、広島市内で記者会見を開いた。原告女性もコメントを寄せ、性被害に遭った人々に「絶望はしないでほしい。どうか、助けを求めてください」と呼びかけた。
女性は20年で賠償請求権が消滅する民法の「除斥期間」が経過したと判断されたことに「感情も知識も追いつかないうちに被害に遭って、ようやく人に話せるようになった時には『時間切れ』。司法の役割は何だと問いたい」と訴えた。