「ハイレベル経済対話」の冒頭、写真に納まる(左から)岩屋外相、EUのシェフチョビッチ欧州委員、武藤経産相=8日午後、東京都港区の飯倉公館

 日本とEUは8日、閣僚級による「ハイレベル経済対話」を東京都内で開催した。岩屋毅外相は会合で「日本とEUは国際社会の課題に取り組む戦略的なパートナーだ」と表明。トランプ米政権による高関税政策など保護主義が強まる中で、自由貿易の推進を確認した。

 半導体を含む戦略物資の調達といった経済安全保障面での連携も強調。日EU間の交易や、より広範囲の多国間の貿易体制についても話し合った。同様の対話は18年から行っており、今回が6回目。

 EU側はシェフチョビッチ欧州委員(貿易・経済安保担当)が参加し「地政学的な環境は大きく変化している」と述べ、日本との対話の場があることを歓迎した。