上皇さま

 上皇さま(91)は10日、東大病院(東京都文京区)を退院された。心筋虚血の可能性が高いと診断され、6日から入院して心臓の精密な検査を受けていた。宮内庁は、検査の結果、無症候性心筋虚血と診断されたと明らかにした。今後は医師による慎重な経過観察が必要としている。

 上皇さまは午前11時半ごろ、上皇后美智子さまに付き添われ、車で病院を後にした。

 上皇さまは4月中旬、宮内庁病院で受けた定期検診で、冠動脈から心臓の筋肉への血流が不十分になる「心筋虚血」が疑われる所見がみられた。再検査の結果、医師団が4日に心筋虚血の可能性が高いと診断した。胸痛などの自覚症状はないという。