日本海に面した急斜面の棚田の風景で知られ、能登半島地震と記録的豪雨で被災した石川県輪島市の「白米千枚田」で10日、ボランティアらが田植えをし、額に汗を流した。今年は全1004枚の田んぼのうち、約250枚が対象。
好天に恵まれた中、維持管理する白米千枚田愛耕会の代表白尾友一さん(61)は「昨年より作付けできる面積は増えた。復興までまだ長いが、皆さんの力を借りて進めていきたい」とあいさつ。全国から集まったボランティアら約100人がいっせいに作業を始めた。
白米千枚田は約4ヘクタールに小さな棚田が連なり、国の名勝に指定されている。地震で、約8割の田んぼにひび割れなどの被害が出た。