夏の参院選で13の改選複数区が、与野党の混戦模様となる公算が大きくなっている。改選数2は与野党が議席を分け合うケースが多いが、改選数3以上で与野党のどちらが多数を得るかが全体の結果の鍵を握る。今回は国民民主党が強気に候補を擁立する一方、自民党が擁立に手間取る選挙区もあり、1人区だけでなく複数区も激しい戦いになりそうだ。
複数区は改選数2から6まで計13選挙区。このうち改選数2が4選挙区あり、前回2022年、前々回19年の過去2回の参院選とも、自民と無所属を含めた野党系がそれぞれ議席を得た。
ただ改選数3以上の9選挙区では与野党の党勢が色濃く反映される。22年では改選数35議席のうち自民、公明両党が擁立した20人が全員当選し、全体でも自民63、公明13の議席を得て圧勝した。19年参院選も、34議席のうち与党は19議席を獲得し全体でも勝利した。
今回、改選数3以上で注目されるのが政党支持率が好調な国民だ。現在、既に北海道、埼玉、静岡、千葉、東京、神奈川、愛知、兵庫、福岡で計10人の擁立を決定した。