アフガニスタンなどで人道支援を行ってきた福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」が10日、2019年に殺害された現地代表の中村哲医師=当時(73)=がかつて従事し、その後休止していた現地でのハンセン病診療を再開する方針を明らかにした。早ければ本年度内にも診療を始めたいとしている。
中村さんは1984年にパキスタン北西部の病院に赴任し、ハンセン病患者らへの診療に従事し始めた。隣国アフガンにも診療所を開設したが、活動の中心が農業用水路の建設に移ったことや、現地の治安の悪化などに伴い、診療は2010年以降、休止していた。