インド西部ムンバイでトランプ大統領の似顔絵を掲げ、停戦を喜ぶ人々=10日(AP=共同)
 10日、カシミール地方のインド側支配地域で、パキスタン軍の攻撃後にがれきの中を歩く男性(ロイター=共同)
 10日、カシミール地方のインド側支配地域で、検問所で警備に当たる治安要員(AP=共同)

 【イスラマバード、ニューデリー共同】インドとパキスタン両政府は10日、即時停戦に合意した。米国が仲介した。領有権を争うカシミール地方でのテロを発端に7日から拡大の一途をたどった核保有国同士の交戦は、いったん収束する。ただ火種は残り、両国の緊張関係が解決に向かうかどうかは予断を許さない。インドのミスリ外務次官は、インド、パキスタン両軍の幹部が12日に協議すると明らかにした。

 トランプ大統領は10日、「完全かつ即時の停戦に合意した」と自身のソーシャルメディアで誇示。ルビオ国務長官は声明で「インドとパキスタンが中立的な場所で広範な問題の協議を始める」と公表した。自身とバンス副大統領が「この48時間」にインドのモディ首相やパキスタンのシャリフ首相らと話をしたとし、米国の仲介の結果とアピールした。