【リヤド共同】トランプ米大統領は13〜16日の日程でサウジアラビアとカタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を歴訪し、各国の首脳らと会談する。1月の2期目就任後、本格的な外遊は初めて。関税措置などのあおりで米国内の経済が揺らぐ中、オイルマネーで潤う湾岸諸国から巨額の対米投資を引き出し、成果として誇示したい考えだ。
米メディアによると、3カ国との取引は計1兆ドル(約146兆円)以上の規模となる見通し。米大統領は初外遊先に隣国のカナダやメキシコを選ぶのが通例だが、両国との関係は関税措置などでぎくしゃくしている。同盟・友好国との関係より実利を優先する「米国第一」を改めて象徴する場になりそうだ。トランプ氏は1期目も初外遊でサウジを訪れ、武器輸出で合意した。
米メディアによると、トランプ氏は13日にサウジで実権を握るムハンマド皇太子と会談し、14日に湾岸協力会議(GCC)首脳らとの会議に参加。カタールでタミム首長、15日にUAEでムハンマド大統領と会談する。