2月、トルコ南東部ディヤルバクルでPKK指導者オジャラン受刑者の写真を掲げる人たち(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】トルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)は12日、40年以上にわたる反政府武装闘争を終結させ、解散を決めたと発表した。PKKに近いメディアが声明を伝えた。今後は武装解除の着実な履行が焦点となる。PKKはシリアやイラクに点在しており、関連勢力の全てが闘争終結に応じ、不安定な地域情勢の転換点になるかどうかも注目される。

 PKKと激しく敵対してきたエルドアン大統領の国政与党、公正発展党(AKP)報道官は「テロが完全に根絶されれば新たな時代に入る」と評価した。

 PKKはイラク北部の2カ所で5〜7日に指導者ら約230人が参加する大会を開催。声明では「闘争がクルド問題を民主的、政治的な解決に導いたことを評価し、PKKが歴史的使命を終えたと結論づけた」とした。

 武装解除の方法については触れていないが、トルコメディアによると、国連などの監視下で戦闘員が武器を引き渡すとの情報もある。

 PKKはクルド人の独立を求め1978年に結成され、84年に反政府武装闘争を開始した。