13日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸した。前日終値からの上げ幅は一時800円を超えた。節目の3万8000円を回復し、取引時間中として約3カ月ぶりの高値を付けた。米国と中国の貿易摩擦への懸念が後退し、幅広い銘柄で買い注文が膨らんだ。外国為替市場では円安ドル高が進行し、一時1ドル=148円台を付けた。
午前終値は前日終値比652円60銭高の3万8296円86銭。東証株価指数(TOPIX)は33・94ポイント高の2776・02。
米中両国は貿易協議を行い、互いにかけた高関税を90日間停止することで合意したと発表した。米中の対立激化が避けられたとの見方から、世界経済が減速するとの警戒感が和らいだ。円安が輸出関連企業の業績を押し上げるとの期待も高まった。これを受けて、13日の東京株式市場では自動車や電機など多くの業種の主力銘柄に買いが集まった。
週明け12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅に上昇し、前週末比1160・72ドル高の4万2410・10ドルで取引を終えた。