「こみゃく」モニュメントと記念撮影する子どもら=13日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場の至る所を色とりどりに彩る目玉のようなデザイン「こみゃく」の人気が高まっている。「何か知らなかったけど、かわいい」「見れば見るほどハマる」と会場や交流サイト(SNS)でじわじわと反響を呼んでいる。

 こみゃくは、「細胞」が環状に連なる万博のロゴマークを基に作られたデザインの一部で、目が付いた丸などの形をしている。会場全体に統一感を持たせるため、場内の壁や通路、旗に描かれているほか、モニュメントもあり、写真を撮る人の姿が見られる。

 制作したのはクリエーターの引地耕太さん(42)と花岡洋一さん(43)。「やおよろずの神」と万博のテーマ「いのち」を結び付け、全ての物に命が宿るとの考えを表現しているという。

 人気の火付け役は今年2月から「#こみゃく」で広がったSNS投稿だ。正式名称は「ID」だが、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の子どもに見えるとの理由から、こみゃくの愛称が定着した。投稿者による人や動物、食べ物などの2次創作も相次ぎ、知名度が上がっていった。