取材に応じる在日米大使館のジェローム・ライアン1等書記官(左)と曽我ひとみさん=13日午後、新潟県佐渡市役所

 在日米大使館のジェローム・ライアン1等書記官は13日、新潟県佐渡市で、北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)と面会し、拉致現場を視察した。ライアン氏は取材に「一日も早い帰国のために、日本政府の取り組みを支持すると伝えた」と話した。

 曽我さんは、面会後の取材に「拉致被害者や家族は高齢になり、一日一日が大切だ」と早期解決を訴えた。

 曽我さんは1978年8月12日夜、母ミヨシさん=失踪当時(46)=と共に近所へ買い物に出かけた帰り、真野地区で拉致され、国府川河口から船に乗せられた。ライアン氏は、県警職員の案内で足取りを視察した。