公正取引委員会は13日、部品製造用の木型や金型を下請け業者に無償で長期間保管させたり、発注の一部を不当に取り消したりしたのは下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請、給付内容の変更)に当たるとして、プラスチック加工機械の日精樹脂工業(長野県坂城町)に保管費用支払いや再発防止を勧告した。
公取委によると、同社は遅くとも2024年2月以降、下請け計13社に木型など計260個を無償で保管させていた。30年使用していない型もあったという。
また21年9月、別の下請け1社に部品3600台を発注したが、23年9月に1350台分の発注を取り消し、費用を支払わなかったという。