カシオ計算機は13日、米国向けの時計や楽器の一部の出荷を停止していると明らかにした。主に中国で生産しており、トランプ米政権の高関税政策の影響を大きく受けるため。販売については、3カ月程度は現地の在庫で対応できるという。出荷再開時期は今後の政策動向を見極めて判断する。
田村誠治執行役員が13日の決算会見で明らかにした。リスクを回避するため中国の製造拠点の見直しも進めるという。
カシオが13日に発表した2026年3月期連結業績予想は、売上高が前期比3・1%増の2700億円、純利益は約2倍の165億円と見通した。米国向け出荷停止の影響は業績予想に織り込んでいない。