高度な治療が必要な患者を医療用ジェット機で専門医療機関へ運ぶ活動をするNPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク」は13日、昨年4月以降の試験運航で、心臓などに異常のある子ども9人を含む計11人を搬送したと明らかにした。厚労省で記者会見した理事長の福嶌教偉千里金蘭大学長は「医師らの協力で、うまく運航できた」と手応えを語った。
福嶌氏は「できる治療は、どの病院でも同じではない」と、高度な専門治療につなぐ意義を強調。同日、厚労省に搬送の制度整備や財政措置を求める要望書を提出した。
ドクターヘリに比べ、ジェット機は長距離を飛行し、機内で治療もできるが、運航費が高額となる。