長野県軽井沢町の小学校で2020年、男子児童に暴行を加えて重傷を負わせたとして、傷害の罪に問われた元講師の速水英典被告(46)の差し戻し審判決で、長野地裁(坂田正史裁判長)は14日、懲役1年6月、執行猶予4年を言い渡した。求刑は差し戻し前の一審判決と同じ懲役2年、執行猶予5年。弁護側は無罪を主張していた。
一審判決は23年6月、被告が右足で男児の胸を踏み、反動で左側頭部が校庭玄関の床面にあったふたに衝突して骨折させたと認定したが、東京高裁は24年3月、「他の原因で児童の骨折が生じた合理的な疑いが残る」と一審判決を破棄し、地裁に差し戻していた。