高知県四万十市は、2022年に頓挫した大学誘致を巡り、学校法人京都育英館(京都市)に対し交付した補助金の返還と施設改修費などの損害賠償として計約7億1290万円の支払いを求め、14日までに高知地裁に提訴した。
四万十市によると、法人側と「京都看護大学四万十看護学部」の開設を目指し計画を進め、22年には文部科学省の認可を条件に大学整備費用として補助金計約3億1870万円を交付した。また、市内の別の場所に移転した中学校の旧校舎を大学用に改修するなどしていた。
法人は22年、同省に開学の認可を申請したが、学生確保の見通しが不十分とされたとして取り下げた。