4月に開催された上海国際モーターショー。多くのEVが展示された=上海(共同)

 【ブリュッセル共同】国際エネルギー機関(IEA)は14日、2030年までに電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を合わせた電動車の世界販売が、新車全体の40%を超えるとの予測を発表した。中国での販売急増を見込み、24年の約20%から上昇する。EVの販売支援に否定的なトランプ米政権の発足を踏まえ、米国でのEV普及は大幅に鈍ると予想した。

 IEAが公表した最新の「世界EV見通し」によると、最大市場の中国では新車販売に占める電動車の割合が約半分に達した。比亜迪(BYD)など地元勢がしのぎを削り、エンジン車に引けを取らない価格を設定。中国政府の買い替え促進策も普及を促す。