記者会見する東京学芸大の大森直樹教授=14日午前、東京都千代田区

 次期学習指導要領に向けた議論が進む中、東京学芸大の大森直樹教授(教育史)らが14日、東京都内で記者会見し、国が定める現行の標準授業時間数では1日の授業こま数が多く、学校の裁量が失われているとして、授業数の見直しや指導要領の内容の削減を提言した。

 学校教育法施行規則は授業1こまを小学校45分、中学校50分として年間の標準時間数を示している。小1〜小3は850〜980こま、小4〜中3は1015こまと定め、編成は各学校が行う。

 大森教授は、現状は小学校高学年で1日6こまが当たり前の状況で、現場からは「放課後の自由な時間が失われた」「子どもの集中力が続かない」などの声があると指摘した。